推薦代表者より

なぜ田中愛治さんを推薦するのか

sugatanaka

私たちは田中愛治さんを早稲田大学次期総長に推薦いたします。理由は二つあります。

一つは研究、教育、大学運営における確かな実績です。ご存知のように、田中さんは政治学、とりわけ選挙分析の第一人者として活躍されています。グローバルCOEのリーダーを務め、早稲田では人文社会系で初めて基盤研究(S)という科学研究費助成の中で最も大きな助成を受け、世論を測定する手法の刷新を追求してきました。一流の研究者であると同時に田中さんは優れた教育者でもあります。田中さんは学部のゼミ指導、大学院の研究指導を通じて多くの優秀な学生を社会に送り出しました。卓抜した授業の評価は、英語での講義「Political Process」でティーチングアワード(2017年度)を受賞したことにも示されています。それだけでなく、専門科目の枠を超え、通称・大隈塾ならびに「政治を学びあう」の授業を通じてリーダーシップ教育の実践にも取り組んできました。その経験は、大学本部の教務部長、理事(教務部門総括)、グローバル・エデュケーション・センターの所長として携わった早稲田大学の教育改革に活かされています。田中さんほど、早稲田大学全体の教育の柱にも細部にも通暁している教職員を私たちは知りません。

さらに、田中さんは文部科学省の中央教育審議会の委員をいくつも8年間にわたって務めており、他大学および国の教育行政にも明るく、文科省でも知名度の高い存在です。田中さんは早稲田を変えることで日本の教育を変えていく可能性を持った人物です。

私たちが田中さんを次期総長に推薦するもう一つの理由は、田中さんの国際社会におけるリーダーとしての経験です。田中さんは政治経済学部卒業後に米国に10年間留学し、オハイオ州立大学で博士号を取得しました。海外の学術誌にも論文を多数発表しているだけでなく、田中さんは世界政治学会(International Political Science Association)の会長を務め、世界から集う一流・著名政治学者を前にして、遺憾なくリーダーシップを発揮しました。人文社会系の国際学会をリードした経験をもつ日本人研究者は少なく、早稲田では田中さんだけでしょう。さらに、本学の理事(教務部門総括)として、国際的な大学間連合の会議(APRUやU21等)に出席し、世界の大学の副学長たちと対等に大学教育改革を議論してきました。田中さんのこの希有な経験と、研究、教育、大学運営すべてにおける豊富な実績を早稲田大学の国際化に活かし、海外の大学と切磋琢磨しながら「世界に輝くWASEDA」をつくりあげてくれるでしょう。

人柄と指導力から先輩、同僚、友人、後輩、教え子に愛され、早稲田を誰より愛する田中さんこそ、誰からも愛される「世界に輝くWASEDA」をつくる総長にふさわしいと、私たちは確信し、次期総長に推薦いたします。

推薦人を代表して

須賀 晃一
政治経済学術院長

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